名古屋大学考古学研究室による令和5年度の不破関跡発掘調査成果のご案内

昨年度より、名古屋大学大学院梶原義実教授を代表研究者とする文部科学省科学研究費基盤研究「三関周辺における古墳時代から古代の地域動態に関する総合的研究」が進められています。本研究の一環として、817日(木)~91日(金)まで、名古屋大学考古学研究室の学生が中心となって、不破関の発掘調査が実施されました。

今から50年前にも、発掘調査が行われましたが、不破関跡の構造や建造時期について十分な知見が得られておりませんでした。

今回の発掘調査は、更なる不破関跡の実態を解明するために、過去の発掘調査で築地塀が確認された箇所を調査しました。

 発掘調査によって、過去の調査結果で見つかった築地塀を改めて確認できたこと、そして、最大の成果として、築地塀の造営された時代に先行して造られた掘立柱建物の存在を確認することができました。

 827日(日)には地元の方々など約130名の参加いただき現地説明会を開催しました。

 本発掘調査は、地権者様、松尾地区の皆様のご協力とご理解により無事調査を進める事ができました。また、関ケ原町における古代史解明の兆しと、新たな地域の魅力づくりのきっかけとなりました。

 引き続き、地域の皆様、関係者の皆様にはおかれましては、ご理解、ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

調査結果の詳細は「2023年度関ケ原町不破関跡発掘調査現地説明会.pdf」をご参照ください。

発掘調査区の三次元画像データにつきましては、下記のQRコードに公開しております。ぜひ、ご参照ください。

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