関ケ原小和田塾
町民が主体となった慶長5年の関ケ原の解明
小和田塾とは
関ケ原合戦については、様々な観点から研究されていますが、合戦当時の関ケ原の人たちの様子についてはこれまで全く研究されていませんでした。
そこで、関ケ原町では静岡大学名誉教授の小和田哲男先生を講師としてお招きし、平成21年から2カ年にわたり関ケ原合戦当時関ケ原の復元を試みる『関ケ原小和田塾』を開講しました。
町民の有志約20名が旧村ごとの班に分かれ、慶長年間から明治期に掛けての、検地帳や各集落に残る字絵図などを参考に各村の屋敷や農地がどのような状況であったのかを検討しました。
各班が現地を実際に調査するとともに、地元に残る資料を収集したり、聞き取り調査を行い、慶長5年(1600)当時の関ケ原の姿を調査し、その様子を地図に書き込みました。最終的にはそれらを総合し、鳥瞰図として残しました。
町民が主体となり慶長5年当時の関ケ原町の姿を解明できたことは、町の大きな財産となりました。
小和田塾鳥瞰図
関ケ原小和田塾の成果を総合し、まとめられた慶長5年当時の関ケ原を表す「鳥瞰図」は小和田哲男先生の監修により、イラストレーターの板垣真誠さんにより描かれました。現在、関ケ原町歴史民俗学習館の2階に展示されています。